転職活動をより効果的に。転職・退局はまだするな!!〜転職・退局で失敗しないための21ヶ条

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転職活動をより効果的に進めるために

NO.16 転職活動はいつから始める

皆さんは、「転職活動」をそろそろ始めようかと思われている方が多いと思います。この小冊子に目を通された理由としても「転職活動」をするのに少々不安を感じられているからではないでしょうか。

「転職活動は計画的に!」にということはすでに申し上げていると思いますが、ではいつ頃から具体的な転職活動を始めれば良いのでしょう?
筆者の印象で言いますとだいたい3ヶ月くらいが、実際の活動期間としては理想であると感じます。理由として、1、2ヶ月であればあまり多くの求人ターゲット先を見ることが出来ないですし、逆に3ヶ月以上になると転職活動に対する集中力がなくなる(面倒くさくなってしまう)ということがあります。
また現在勤務しているところを退職することになった場合、1ヶ月〜3ヶ月くらい退職に向けての準備(引継ぎや代わりの医師を探すこと)が必要であることを考えると、転職しようと思う月の6ヶ月くらい前から準備を進めると良いのではないかと思います。ただし転職についてのイメージや転職後のキャリアプランについてはもっと前から考えておく必要があります。

お勧めする転職に向けてのおおまなかスケジュール
筆者がお勧めする、転職に向けてのおおまなかスケジュールは
1年前:転職を決意
〜6ヶ月前:転職後のキャリアプランや転職先のイメージ作り。
       ターゲットとなる勤務地や病院の研究
〜3ヶ月前:転職活動開始
〜1ヶ月前:内定
〜退職日:退職準備

また求人が増える時期などにも考慮して、転職活動時期を決めるも重要だと思います。

なお医局を辞める場合は実際の就職活動を6ヶ月前くらいから始め、余裕を持って退局の交渉に臨むことも必要です。

NO.17 入職前の打合せ

医師の転職については、医師不足の状況が続いていることから、求人側(=病院)は見学や面談の時に非常に気を遣われ、医師の方の気を引こうと終始なごやかに行われます。また求人の中には、食事会を開催し、お酒を飲みながら誘いをかける例もあると聞きます。

だがそういう席では、求人側は自院のマイナス面はあまり話に出さないことが多いようです。

一般の社会人の面接であると、面接官が渋い顔をしながら
「うちは残業多いですが、大丈夫?」
「他社と比べて給与低いけどがんばれる?」
など圧迫するような質問を投げたりしますが、医師の面接の場合そういうことはほぼありえないと言えるでしょう。

求人側の情報というのは、紹介会社を使っていれば第3者としての意見ということでプラス面マイナス面を客観的に把握することが可能ですが、自分だけで動いている場合面談時の情報だけでは不十分な場合が多いと思います。

そこで筆者が面談を終えた医師にお勧めしているのが、入職前の打ち合わせです。求人の条件や勤務形態などはすでに求人票や雇用条件書などで目を通されている場合が多いですが、出社日までにいま一度求人側とすり合わせをした方がお互いのためになるような気がしています。

院長にお時間を頂くことは無理かもしれませんが、現場の医師や事務方に少し時間を取ってもらい、入職する上での注意点や診察の進め方などをお話すると、入職する際、随分とスムーズに勤務がスタートできるのではないでしょうか。
またその打ち合わせにおいて不明点や疑問点がもしあれば、入職日までに明らかにしておくと、入職後のトラブルも随分防げるのではないかと思います

特にクリニックの院長で入職される場合などの場合、事前打ち合わせは大切です。

入職前の打ち合わせにより事前の不安を出来るだけ取り払うことで、より早くその病院の戦力になるのではないかと思います。

NO.18 直接応募と間接応募

直接応募と間接応募と聞いてピンとこられない方も多いと思いますが、簡単に言えば、転職活動において自分ひとりで直接(直接応募)やるか、それとも我々のような人材紹介会社社員を使って間接的にやるか(間接応募)ということです。

では直接応募と間接応募のメリット、デメリットはどういうものがあるでしょか?

まず直接応募ですが・・・

●メリット
(1)自分で自由に興味ある求人を絞り込める(紹介会社などに気を遣わないでよい)
(2)個人情報を他に流さずに活動できる
(3)求人側に喜ばれる(=人材紹介会社に手数料を取られないため)

○デメリット
(1)情報が限られる
(2)十分な時間が取れないため活動がスムーズに進まない
(3)求人ごとに資料を作成するため(履歴書、問い合わせシートなど)手間がかかる

次に間接応募です(ここでは紹介会社を使った場合とします)

●メリット
(1)情報集めは人材紹介会社社員がやってくれるため、無断な時間がない
(2)入職する場合の交渉ごとも人材紹介会社社員がやり、面倒なことが減る
(3)転職についてのあらゆる相談にのってくれる

○デメリット
(1)複数の人材紹介会社社員に登録した場合、その対応が少々面倒である
(2)あまり頼りにしても結果的に連絡が来ない場合や期待したほど求人を紹介してくれない場合がある
(3)紹介会社の担当者に当たりハズレがあり、全く役に立たないことがある

直接応募、間接応募ともにメリット、デメリットはありますが、基本的には直接応募と間接応募をうまく使い分けることが転職活動を成功に導くコツではないかと思います。つまり人材紹介会社数社に登録しながら自分でも少しは探してみるというのが一番ベストではないでしょうか?

筆者は転職における色々な相談を受け付けております。直接応募のコツや間接応募(紹介会社を使う)についての疑問などがもしありましたらどうぞ、お気軽にお問合せください。自社のアピールだけでなく客観的に転職活動のアドバイスをさせていただきます。

NO.19 毎回求人が出てくる病院ってどうなの?

皆様は人材紹介会社から求人情報をもらうということ以外でも、自分で色々な医療雑誌やインターネット媒体で求人病院を目にされていると思います。

毎回求人が出てくる病院ってどうなの?
以前は医師の募集広告を出していたのが雑誌媒体のみだったということもあり
(筆者も詳しくは知らないのですが・・・)、
<雑誌媒体に出ている>
⇒自前の(医局)ネットワークで医師が集められない
⇒魅力がない病院
というように見られた節があるようですが(今も多少あるようです)。

医局制度の崩壊や医局に属さない医師の増加、我々のような人材紹介会社の認知度アップなどにより、医師の募集をするイコール魅力のない病院とは言えない状況になってきました。
ただいつも求人が出ている病院というのは存在します。これをどう捉えるかということですが、筆者が日々病院周りをしている中で感じるのは、その病院の求人背景について知ることが重要であるように思います。

(1)医師の欠員による募集か?
(2)増床や規模拡大のための募集か?
(3)恒常的に足りていないための募集か?

病院によっては正直に答えてくれないところもあるかもしれませんが、求人背景を知ることによって毎回求人が出ているということの理由付けをすることも出来ますし、あるいは明確な回答がない場合、もしかしたら離職率が非常に高い(=あまりいい求人とは言えない)病院かもしれません。また人材紹介会社を使えば、求人背景についても病院に問い合わせてくれると思います。

入職後「こんなはずではなかった」と後悔しないよう、求人背景についても病院選びのポイントにしてみてはいかがでしょうか?

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